教育理念・方針
患者中心の質の高い看護を提供できるよう、 専門職業人として自律した看護職を育成する。
教育方針
- 看護専門職として、高い倫理性および科学的思考に基づく看護を実践する能力を養う。
- キャリア開発ラダーに基づいて、看護実践・組織的役割遂行能力、教育・研究能力・倫理的判断能力に関する学習の機会を提供する。
- 患者中心の医療が有効に機能するように、チーム医療を推進する能力を養う。
- 社会・医療の動向を踏まえ、個々のレベルに合った研修の機会を提供する。
- 専門職業人として個々に即したキャリア開発を支援する。
- 全職員で新人看護職員を支援し、ともに支え合い成長することを目指す。
教育システム
1.キャリア開発ラダーシステムで自身の目標レベルに合わせた教育を受けることができます
2018年度より、日本看護協会のラダーに沿った独自のキャリア開発ラダーシステムを導入。個々のレベルに合わせ自身で学習を行い、レベルごとの目標を達成していきます。一つひとつの階段を上っていくことでステップアップが図れるシステムとなっています。患者中心の質の高い看護を提供し、専門職業人として自律した看護職を育成するための取り組みです。
キャリア開発ラダーの目的
- 患者への直接的なケアを行う専門家としての、看護師一人ひとりの臨床実践能力評価ツールとして活用し、看護の質の向上を図る。
- 自己評価と他者評価による看護師のエンカレッジ(励ます・勇気づける・承認する)を通じて、動機づけと教育的サポートを基準にして職務満足度を高める。
- 看護師個々の目標を明確にしてキャリア形成に役立て、自立したプロフェッショナルな看護師を育成する。
2.キャリア開発ラダーの主体は、看護職一人ひとりです
ポートフォリオ(キャリアマイブック)を活用し、各々が自らのキャリア管理を行います。すべての看護職員が主体的なキャリアアップを目指せるよう、また看護の楽しさを感じながら自分らしく生き生きと働き続けられるための成長をサポートしていきます。
3.スペシャリストの育成にも力を注いでいます
認定看護師15分野25名、特定看護師5名が在籍しています。院内の研修講師や看護実践活動はもちろん、地域での指導や相談など活躍の場は多岐にわたります。また、看護師がより専門的な視点で看護実践を行うため3分野(褥瘡、急性期看護、エンド・オブ・ライフ・ケア)の院内認定看護師制度を取り入れています。
4.静脈注射プログラムに基づいて確実な看護技術の習得を目指しています
専門職としての社会的責任において、看護実践の質向上と安全な静脈注射の実施を目的として、当院独自の静脈注射プログラムを導入しています。個々のレベルに応じた静脈注射の基本的な知識・技術の習得を図ります。
5.「ナーシングスキル」を導入しています
標準化した看護技術を共有し、ケアの手順とその根拠も学ぶことができます。「ナーシングスキル」は、ネット環境のある場所(院内のすべてのパソコン、自宅のパソコン・スマートフォンなど)からいつでもどこでも閲覧可能です。また、新人看護師の教育では、チェックリストやテスト機能を活用して、個々に合わせた指導を行っています。
6.OJT教育計画で新任・中途採用者をサポートします
各部署の業務内容に合わせたOJT教育計画を活用し、新任・中途採用者の指導を行っています。OJT教育計画に基づいた指導により、入職から段階的に職場環境に慣れていくことが可能になります。「新しい職場で何を覚えればいいのだろう?」「何を勉強すればいいのだろう?」といった不安解消につなげ、今までの経験を活かすことのできるサポートを実践しています。
※OJTとは「On the Job Training」の略称です。先輩看護師が後輩に対し、業務に必要な知識やスキルを実践しながら伝承する方法をいいます。
基本構造
新人教育
基本方針
- 充実した集合教育と現場教育で、看護実践能力の向上を支援する。
- 全職員が、新人看護職員に関心を持ち、皆で育み支える環境を整える。
年間スケジュール
ひよこマーク
新人看護師は、名札に「ひよこマーク」をつけています。患者さんやご家族の方に新人であることをお知らせするとともに、職員が新人看護師をサポートするための目印でもあります。
教育担当者から一言
看護職員一人ひとりの「学び」をサポートします。
看護局の理念に基づき、人と人との絆を大切にしながら、患者中心の真心のこもった看護実践ができる看護師の育成に努めます。
研修風景
集合研修では、レベルに合わせて楽しく学びながら知識を深めることができます。勉強時間以外にリフレッシュ研修なども開催し、息抜きができる場を用意しています。