循環器内科cardiology

　主な診療業務は、各種負荷テスト、心筋シンチ、心臓カテーテル検査、超音波検査、冠動脈CT等による循環器疾患の評価および急性期疾患に対する循環管理、冠動脈疾患や末梢動脈疾患に対するインターベンション治療、不整脈疾患に対するカテーテルアブレーション、ペースメーカー植込み等です。
　受診から適切に評価・診断を行い、早急に対応するよう心がけております。外科的適応と考えられる場合には、名古屋大学病院や名古屋第一赤十字病院などの基幹病院と緊密に連携して迅速な対応をとれる体制を整えています。

　日本高血圧学会のガイドラインをふまえた、予後改善を考えた治療をこころがけております。診察時血圧だけでなく、家庭血圧やABPMのデータも重視し、深夜血圧を含めたきめ細かいコントロールを図ります。合併症の評価や減塩指導にも力を入れております。

　急性期には迅速に対応し、慢性期には原因に応じた予後を考慮した治療を進めております。心不全はコントロールの悪化を繰り返すと寿命の短縮につながります。個人の生活環境に合わせた生活・服薬指導などにも力を入れており、心臓リハビリテーションも積極的に行っております。

　365日いつでも緊急対応出来るよう体制を整えております。2023年は176件のカテーテル治療（PCI）を行っており、初期成績も安定しております。虚血性変化や冠血流予備量比(FFR)を評価して厳密に治療の適応を考慮しております。また、最新鋭の320列マルチスライスCTを備えており、外来での負担の少ない評価が可能です。心臓リハビリテーションを積極的に行い、生活指導・再発予防に努めております。

　高齢化社会が進むとともに心房細動などの不整脈も増加してきております。脳梗塞の予防のため抗凝固療法を適切に行わねばなりません。リスクをしっかり評価した上で安全に行えるように心がけております。またカテーテルアブレーションも対応しており、2023年には102件の治療を実施しております。徐脈性不整脈に対するペースメーカー植え込みも行っております(2019年には19件)。

　年齢とともに動脈硬化疾患は頻度が高くなります。PWVやCAVIといった血管年齢を判定する動脈硬化測定に加えて血管内皮機能（FMD）も測定可能であり、より早期からの評価が可能です。
　足や腎臓など末梢血管のカテーテル治療（EVT）も行っており、ABI、CTなどで評価して適切な治療法を提示いたします。
　また、睡眠時無呼吸（SAS）にも対応しており、昼間の眠気・いびきのひどい方は受診をお勧めします。禁煙外来も行っており、やめられなくてお困りの方はご相談ください。