診療科案内 麻酔科
麻酔科
手術はいわば「予定された外傷」であり、侵襲に対して生体は防御反応を起こします。
防御反応は、生体内の恒常性維持のためには必要不可欠な反応です。
しかし侵襲が大きすぎたり、持続したりする場合にはその反応により生体が不利益を受けることがあります。
手術中に、手術侵襲と過剰反応から生体を守るのが「麻酔」であると言えます。
また、手術麻酔には血管確保、気道確保、呼吸・循環・体液管理などライフサポートのエッセンスが詰まっています。これらは医師として必要不可欠なスキルであり、全身管理の基本を学ぶ場として最適です。
術前回診
安全な周術期管理が行えるよう、患者状態やリスクの把握のために術前回診を行います。
そして状態を把握した上で麻酔方法とその手順、合併症などについて説明させていただきます。
既往歴や内服薬など、分かる範囲でお話下さい。
麻酔について気になることがあれば回診担当医にご質問、ご相談下さい。
場合によっては追加検査を行ったり、他科へ診察依頼を行ったりします。
術中麻酔
手術室内では安全を第一に麻酔管理を行います。
その一環として「手術安全チェックリスト」を導入しています。
術後疼痛軽減のため、硬膜外麻酔や末梢神経ブロックなどの区域麻酔を積極的に併用しています。
また、術中に予定外のイベントが起きた場合やハイリスク手術、過大侵襲手術では、術後ICU管理を含めシームレスな治療を行います。
術後回診
手術翌日に病棟へお伺いし、バイタルサインや疼痛、嘔気などをチェックします。
術後で気になることがあれば回診担当医にご質問下さい。
平成28年度実績
全身麻酔 | 1,304件 |
脊椎麻酔 | 664件 |
伝達麻酔 | 216件 |
静脈麻酔 | 178件 |
局所麻酔 | 914件 |
無麻酔 | 2件 |
合計(年間手術件数) | 3,278件 |
常勤医師紹介
役 職 | 氏 名 | 主な認定資格 |
麻酔科部長 | 新美 太祐 | 麻酔科標榜医 日本麻酔科学会麻酔科認定医 日本麻酔科学会麻酔科専門医 日本救急医学会救急科専門医 日本集中治療医学会専門医 日本急性血液浄化学会指導医 JATECインストラクター 日本救急医学会ICLSディレクター 日本DMAT隊員 |
ペインクリニック
首、肩、腰、足の痛みに対して、神経ブロック、鎮痛薬の投与などで痛みを和らげる治療を行います。
隔週の木曜日にペインクリニックの非常勤専門医が診療を担当します。