耳鼻いんこう科otolaryngology

　耳鼻いんこう科は耳・鼻・のど・頚部（くび）に関する診療をおこなっております。

　当科は総合病院の診療科として近隣の開業医さんとの連携を持ちつつ、そちらからのご紹介患者さん、いろいろな合併症を持った患者さん、手術が必要な患者さん、入院治療が必要な患者さんをメインに診療をおこないます。一方で当科だけでは対応が困難な悪性腫瘍（がん）など重症の患者さんは大学病院やより専門的な病院へご紹介するなど、患者さんにとってどんな治療を受けていただくのが最善かを考えて丁寧な診療を心がけていきたいと思います。

以下に対象疾患・診療内容の一部を紹介いたします。

　10日間前後の連日外来通院での点滴および内服治療をおこないます。難聴が重症の方やめまいを伴う方、糖尿病などの合併症がある患者さんは入院治療となります。

　入院のうえ顕微鏡下の手術：鼓膜チューブ挿入術、鼓膜形成術、鼓室形成術などをおこないます。入院日数は1泊2日から2週間前後と病気の内容・手術方法によって幅があります（なお大人の方の鼓膜チューブ挿入術は外来でおこないます）。

　10日間前後の連日外来通院での点滴および内服治療をおこないます。めまいを伴う方や糖尿病などの合併症のある方は入院治療となります。経過により手術治療も考慮します。

　まずは外来通院での内服治療をおこないますが、治りの悪い方や初めから手術目的でご紹介の患者さんは、10日間前後の入院のうえ全身麻酔で鼻の穴から内視鏡を入れての手術などをおこないます。

　10日間前後の入院で全身麻酔でおこないます。

　循環器内科・呼吸器内科・歯科口腔外科と共同して睡眠障害の検査をおこない、その結果により歯科装具治療、CPAP治療（在宅持続陽圧呼吸療法）、または手術治療をおこないます。

　加齢や脳卒中の後遺症、また神経難病に伴う飲み込みや摂食障害のある、入院中あるいは外来患者さんに対しての嚥下機能評価の検査をおこない、その結果をもとに嚥下指導などをおこないます。

　3～4日の入院のうえ全身麻酔で顕微鏡下にポリープ摘出術や声がれに対する治療をおこないます。

　エコーやCT・MRIなどの画像検査、細胞検査や組織検査で診断をつけたうえで、入院のうえ全身麻酔下に腫瘍を取り除く手術をおこなったりします。