消化器内科 カプセル内視鏡

2017年4月より消化器内科でカプセル内視鏡検査を開始します!

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小腸カプセル内視鏡検査の特徴

小腸と内視鏡

最近まで小腸は「暗黒の大陸」と呼ばれ、診断が困難な臓器でした。
同じ消化器臓器でも、食道、胃、十二指腸までは、胃内視鏡検査で内部を直接診察でき、また、直腸と大腸は大腸内視鏡検査で内部を直接診察できますが、小腸だけが内視鏡診察できないままでした。
小腸は他の消化器臓器に比べ、狭く、曲がりくねっていて、かつ6m~7mと長い臓器のため、胃内視鏡や大腸内視鏡のような挿入型の観察器具を入れることができないためです。
しかし、最近になって、カプセル内視鏡が開発され、小腸も内視鏡検査が可能になり、より精密な検査が可能になりました。

カプセル内視鏡とは

カプセル内視鏡検査は、鎮痙剤や鎮静剤を必要としません。腸液が貯留したままの消化管内腔を、蠕動運動に伴って進んでいくため、日常生活をしている状態で撮影がされます。またほとんど体に負担のない検査なので、繰り返し行うこともできます。カプセル内視鏡の画像は8倍の拡大画像であり、小腸の絨毛の構造をかなり明瞭に確認することができます。なおカプセル内視鏡は腸管内を前向きに進んでゆくように、重心が前方、つまりレンズ側に位置していますが、検査中後ろ向きに進む場合も少なくありません。
その場合でも撮影された画像の診断に支障はありません。

当院で使用するカプセル内視鏡について

当院は、ギブン・イメージング株式会社のPillCam® SBカプセルを使用します。
カプセル内視鏡については以下をご覧ください。

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カプセル内視鏡で診断した症例

小腸クローン病

<動画はこちらをご覧ください>

小腸癌

<動画はこちらをごらんください>

ポリープ

<動画はこちらをご覧ください>

日本海裂頭条虫(にほんかいれっとうじょうちゅう)

4mの条虫が2匹排出されました

NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)による小腸潰瘍

Peutz-Jeghers型ポリープ

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小腸カプセル内視鏡検査の流れ

検査前日

検査を受ける方は前日の夜21時以降絶食となります。喫煙はカプセルを飲む24時間前からおやめください。

検査当日

検査当日は8:20に内視鏡センターへ来院して頂き、8:30腹部に8個のセンサーを貼り付け、専用ベルトにデータレコーダーと体外バッテリーをセットします。
機器の動作を確認してから、カプセル内視鏡本体を消泡剤入りの100mlの水とともに飲み込みます。
モニタでカプセルが食道に停留せず、胃内へ落ちたことを確認したら、患者さんには一旦お帰り頂きます。
またこの時、読影結果が戻る7~10日後の(連休ある場合は10日が無難)次回外来診察予約+腹部単純X線検査・立位(体内にカプセル停留有無の確認)を予約します。

カプセル内視鏡を飲み込んだ2時間後には水分摂取が、4時間後には軽い食事(素うどん、サンドイッチ等)も可能となります。
強い磁気にさらされたり、激しい運動をしたりさえしなければ、自由に行動でき仕事をすることも可能です。つまり検査中も通常の日常生活が行えるということです。(MRIは禁止、電子レンジのそばに接近しない事が大切です)

カプセル内視鏡本体は、作動開始後毎秒2枚の写真を撮影し、1回の検査あたりの撮影枚数は、50,000~55,000 枚になります。カプセル内の発信器から送信された画像データは、腰に装着したデータレコーダーにすべて保存されます。

カプセル内視鏡を飲み込んだ8時間後17時に再度来院して頂き、医師はリアルタイムモニターを確認します。小腸内にあると判断すれば終了、まだなければ飲水500mlして頂き、追加で30分~1時間程度カプセルが移動するまで院内を歩いて頂きます。(検査終了の判断は主治医が行います)

終了となれば検査技師によりセンサーなどの機器をはずし、その後医師によって解析されます。

検査後

カプセル内視鏡本体はディスポーザブルであり、排便とともに体外に排出されます。

結果は7日~10日程後の外来時に結果を説明することとなります。

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Q&A

小腸カプセル内視鏡が適用される症状は?

〇原因不明の消化管出血(黒色便、血便、原因不明の貧血、繰り返す便潜血反応陽性)
 従来の検査法である胃内視鏡検査や大腸内視鏡検査を行っても、出血の原因がわからない原因不明の消化管出血の場合が適応となります。
〇原因不明の腹痛、下痢などで小腸疾患が疑われる場合
〇食道、胃、十二指腸、大腸、直腸には何も問題ないが、黒色便が出る。
〇原因不明の貧血などです。

カプセルが途中で留まってしまうのでは?

小腸の狭窄が疑われる方には、カプセル内視鏡を使用する前にダミーカプセルを飲んでいただき、約30時間後にダミーカプセルが肛門から出てくるかで、消化管が開通しているかの判定を行います(例:朝9時にカプセル内視鏡を内服、翌日午後3時に来院)。「開通している」と判断された場合はカプセル内視鏡の検査を行います。狭窄部がありカプセルが停滞した場合においても100時間~200時間以内にカプセルは自然崩壊します。
以前、クローン病などの狭窄(腸が狭い状態)や通過障害(腸閉鎖等)が疑われる小腸疾患に対しては、カプセル内視鏡はその狭窄部に詰まってしまうことがあり禁忌とされていましたが、2012年7月に体内で崩壊し影響を与えないダミーカプセル(パテンシーカプセル)が保険適用となり、小腸疾患全般に対しカプセル検査が可能となりました。
もしカプセル内視鏡が滞留した場合は、内視鏡による処置あるいは外科的処置により体内から取り出します。
カプセルの滞留は病変箇所で起こりやすく、滞留によって、見逃されていた重篤な疾病を発見できる可能性があります。

小腸カプセル内視鏡検査は保険適応されますか?

上部・下部消化管検査を行っても原因不明の消化管出血を伴う小腸疾患の診断を行う場合に保険適応となります。 (技術料:17,000円 特定保険医療材料費:77,200円)
*小腸カプセル内視鏡検査を実施する前に必要に応じて行うダミーカプセルを用いた消化管通過性検査も保険適応となります。(技術料:6,000円 ダミーカプセル代は技術料に含まれます。)
*自己負担額は上記金額の1~3割です。

他の消化管内視鏡検査との違いは何ですか?

カプセル内視鏡検査は、飲み込むだけの非侵襲的検査で、簡単に行える検査です。
患者様は検査中でも、通常検査施設に留まることなく、日常生活をお送りいただけます。検査入院のためのベッドも不要で、病院スタッフが必要最低限で対応できます(注;患者様の状態によります)。 自然な状態の小腸粘膜を撮像・読影できますので、早期により正確な診断を実現できます。海外では小腸疾患診断の決め手として認知され、豊富な医学的根拠があります。(権威ある医学専門誌に1,500以上の論文が発表されています。)
なお、カプセル内視鏡は検査のための医療機器であり、治療はできません。

カプセル内視鏡検査によって見つかった小腸腫瘍の検出率はどのくらいですか?

原因不明の消化管出血でカプセル内視鏡を施行した患者様の6~9%が小腸腫瘍で、そのうちの約50%が悪性腫瘍であったとの報告があります。

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