診療科案内 消化器内科

EUS-FNA(超音波内視鏡下穿刺吸引生検法)

 2010年より保険収載となった超音波内視鏡を利用した最新の検査診断法であるEUS-FNA(超音波内視鏡下穿刺吸引生検法)も導入しています。切除不能の膵癌、胆のう癌の患者様にはEUS-FNAを行い病理学的確証を得たうえで化学療法(抗がん剤)の治療を導入するようにしています。

EUS-FNA(超音波内視鏡下穿刺吸引生検法)

 EUS-FNAとは、従来の画像診断や内視鏡下生検では診断困難であった、胃粘膜下腫瘍、十二指腸腫瘍、小腸腫瘍、膵腫瘍、胆管腫瘍、胆のう腫瘍、肝腫瘍、腹腔内リンパ節、腹腔内腫瘍、骨盤内腫瘍、腹水、食道腫瘍、縦郭腫瘍、縦郭リンパ節などの組織、細胞を採取して確定診断を行う検査法です。具体的には静脈麻酔下に胃内視鏡検査と同様に経口的にスコープを挿入し、食道、胃、十二指腸を介して穿刺する方法と大腸内視鏡検査を行うように経肛門的にスコープを挿入して直腸、結腸を介して穿刺する方法があります。経消化管的に超音波で認識可能な腫瘍であれば穿刺して確定診断をすることが可能です。検査時間は15分程度であり、静脈麻酔下に行うため苦痛が少なく病理学的確定診断を得ることが可能です。
 また我々の経験では胆膵疾患に関しては平均腫瘍径23.5mmに対して平均穿刺回数は1.6回で正診率95.0%と非常に高い成績で、出血、穿孔などの偶発症は一例も経験しておらず、安全な検査法です。

EUS-FNAの適応

 当院でのEUS-FNAの適応は
  1.画像診断で良悪性の鑑別が困難な腫瘍
  2.穿刺により治療方針が決定される場合
  3.化学療法前の病理学的確証を得る場合

1 膵腫瘍に対する経胃穿刺動画

2 縦隔LN穿刺

石川英樹、山雄健次、水野伸匡ほか
特集 胆膵疾患に対する診断、内視鏡治療の進歩:(5)EUS、EUS-FNA
臨床消化器内科 Vol.22 No.6 2007 655-660

内視鏡的乳頭切除術

 当院では十二指腸乳頭部腫瘍の患者様に対して最新の内視鏡手術である、内視鏡的乳頭切除術を行う事が可能です。この方法は近年、日本消化器内視鏡学会のシンポジウムにも取り上げられるようになった話題の治療法です。現状では日本全国でも限られた施設でしか行うことができない特殊な治療法です。適応となる病気として、主に十二指腸乳頭部腺腫、腺腫内癌ではコンセンサスが得られています。一部の十二指腸乳頭部癌(早期癌)に適応拡大する動きもありますが、早期癌は外科的手術となる施設がほとんどです。
 外科的手術法は、膵頭十二指腸切除であり、8~10時間かかる大手術です。膵臓を1/3切除、胆管、胆のう、十二指腸を切除します。入院期間は3週間以上です。
これに比べて、内視鏡的乳頭切除術は20~40分程度の治療時間で、入院期間も7~10日間で済みます。
 当院の適応としては(1)十二指腸乳頭部腺腫、腺腫内癌(胆管、膵管内癌進展陰性)、(2)腫瘍が疑われるが、生検陰性例(total biopsy目的)を主としています。相対的適応として(3)ごく一部の限られた早期癌(開腹手術困難例、手術拒否例)に関しては、慎重に適応を判断して行う場合もあります。現在までに55例の患者様に施行し、良好な治療成績です。

3 十二指腸乳頭腺腫


4 十二指腸乳頭部癌

石川英樹、山雄健次
特集 十二指腸乳頭部腫瘍の診断と治療:十二指腸乳頭部腫瘍の治療をどう進めるか
消化器の臨床 Vol.10 No.5 2007 480-485

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当科の概要

 消化器内科は、外来から内視鏡、腹部超音波、消化管X線などの検査および消化管(食道、胃、小腸、大腸)、肝、胆、膵疾患など多臓器に携わる腹部領域の疾患に関する治療を行っています。各種消化器がん(肝臓がん、食道がん、胃がん、大腸がん、膵がんなど)の診断から化学療法等の内科的治療、早期胃がんに対する切開剥離法(ESD)や胆管結石に対する内視鏡的砕石術などの各種内視鏡的治療、肝臓がんに対する肝動脈塞栓術、経皮的ラジオ波焼灼術などの治療、胆膵疾患の診断と悪性胆管閉塞に対する姑息的ステント挿入や化学療法などの治療、胃・十二指腸潰瘍に対するヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)除菌療法、炎症性腸疾患の治療など、消化管・肝・胆・膵にわたる広範囲の消化器疾患の診療を行っています。また、救急患者も多く、吐血、下血などの緊急時における内視鏡治療も、必要に応じて、検査ができるような体制を整えていく予定です。

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代表的な対応疾患

消化管領域

 食道がん・逆流性食道炎・食道潰瘍・食道アカラシア・機能性胃腸症・胃がん・胃ポリープ・胃潰瘍・出血性胃炎・十二指腸潰瘍・小腸腫瘍・急性胃腸炎・大腸がん・大腸ポリープ・潰瘍性大腸炎・クローン病・腸管ベーチェット・過敏性腸症候群・出血性大腸炎・腸結核・大腸憩室出血・大腸憩室炎等

胆道・膵臓領域

 胆嚢がん・胆嚢炎・胆石症・胆道がん・総胆管結石・膵がん・膵のう胞・急性膵炎・慢性膵炎・自己免疫性膵炎

肝臓領域等

 脂肪肝・急性肝炎・慢性肝炎・肝硬変・肝がん・原発性胆汁性肝硬変・アルコール性肝障害・自己免疫性肝炎・薬剤性肝障害・肝膿瘍等

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治療内容

消化管領域

 胃・大腸の良性ポリープや早期がんには、症例に応じて積極的に内視鏡的治療(EMR:内視鏡的粘膜切除術、ESD:粘膜剥離術)を行う予定です。吐血、下血時には、迅速に緊急内視鏡検査を行い、胃潰瘍や十二指腸潰瘍などには内視鏡的止血術、食道胃静脈瘤破裂には静脈瘤結紮術や硬化療法による止血治療も行う予定です。

胆道・膵臓領域

 重症急性膵炎には、膵炎治療ガイドラインに沿った動注療法や持続透析を含む集学的治療をICU(集中治療室)と協力して行います。胆道疾患には、経皮的および内視鏡的胆道ドレナージ術、砕石術、内視鏡的乳頭切開術、乳頭バルーン拡張術、また、切除不能な悪性腫瘍には、化学療法やステント留置などを併用しての治療を行う予定です。

肝臓領域

 各種ガイドラインに基づいて積極的な治療を行っています。ウイルス性肝炎に対しては、インターフェロンや抗ウイルス剤による薬物療法。原発性肝がんには、造影エコー・MRI・血管造影下CTなどによる精度の高い診断を行い、ラジオ波焼灼療法、肝動脈化学塞栓療法などを組み合わせて治療していく予定です。

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カプセル内視鏡検査を開始します。

 カプセル内視鏡検査を2017年4月より開始しました。
詳しくはカプセル内視鏡をご覧ください。

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内視鏡センター

 内視鏡センターには、最新のハイビジョン内視鏡機器を備えた4室の検査室があります。また、リカバリー室へのベッドの設置や、対応がしやすいよう内視鏡センターに内視鏡技師を含めた十分なスタッフを配置することで、より安心して検査を受けられる環境を整備しました。従来、別の検査室への移動が必要だったX線透視が必要な内視鏡診療の際にも、隣の放射線TV室を使用し、スムーズに検査がうけられるようになりました。また、下部内視鏡前処置室、トイレ、更衣室などの検査に必要な設備を内視鏡センター内に配置することで、患者さんが検査前後動きやすく、安心して検査がうけられるようになりました。

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常勤医師紹介

役 職 氏 名 主な認定資格
副院長
医務局長
内視鏡センター長
安藤 貴文 医学博士
日本内科学会総合内科専門医
日本内科学会指導医
日本消化器病学会消化器病専門医
日本消化器病学会指導医
日本消化器病学会評議員
アメリカ消化器病学会fellow
日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医
日本消化器内視鏡学会指導医
日本消化器内視鏡学会社団評議員
日本消化器がん検診学会認定医
日本消化管学会代議員
日本消化管学会胃腸科専門医
日本救急医学会救急科専門医
日本医師会認定産業医
臨床研修指導医(CLINICAL INSTRUCTOR)
愛知県難病指定医
消化器内科部長
内視鏡センター部長
石川 英樹 医学博士
日本内科学会認定内科医
日本内科学会指導医
日本消化器病学会消化器病専門医
日本消化器病学会指導医
日本消化器病学会支部評議員
日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医
日本消化器内視鏡学会指導医
日本消化器内視鏡学会支部評議員
日本超音波医学会超音波専門医
日本超音波医学会指導医
日本超音波医学会代議員
日本超音波医学会中部地方会運営委員
日本超音波医学会専門医試験作成委員
日本胆道学会指導医
日本膵臓学会指導医
日本カプセル内視鏡学会認定医
日本カプセル内視鏡学会指導医
臨床研修指導医講習会修了
消化器内科部長 野村 彩 日本内科学会認定内科医
日本消化器病学会消化器病専門医
消化器内科医長 小島 久実 日本内科学会認定内科医
日本消化器病学会消化器病専門医
日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医

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診療案内・アクセス

外来受付 午前
8:30~
午前
11:00
休診日 土日祝・年末年始
面会時間 平日 午後
2:00~
午後
8:00

土・日・祝
年末年始
午前
10:00~
午後
8:00
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