病院だより 第27号 コロナ禍でのオーラルフレイル
歯科衛生士 都筑亜矢子
新型コロナウイルス感染症の影響を受け、外出自粛生活やマスク生活を余儀なくされていると思います。
外出が減ると人との交流が減り、食事や会話など口を動かす機会も減ります。
マスクをしての会話では表情がわかりづらく、表情筋を以前より動かすことも少ないため、口腔周囲の筋力低下に繋がりやすくなります。また食欲や意欲の低下を招き、筋力や心身の機能が低下し弱った状態「フレイル(虚弱)」を起こしやすくなります。口腔やその周囲に関する変化、噛んだり飲み込んだり、話したりするための口腔機能が衰えることをオーラルフレイルといいます。
コロナに負けないお口の管理でオーラルフレイル予防を!!
① 口腔乾燥を防ぐ→うがいや唾液分泌を促すマッサージをする
② やわらかいものばかり食べない→噛む回数が多い食事を積極的にとる
③ 口を動かす→「パ・タ・カ・ラ」の発音の練習。早口言葉やカラオケ、人との会話をする
④ 口の中を清潔に保つ→虫歯や歯周病予防として歯磨き、フロス、歯間ブラシなどを使用した 口腔ケア をする。かかりつけ歯科での定期検診を受ける
⑤ 栄養バランスの良い食事をとる